国民的風景画家といってよいほど親しまれている安野光雅の作品は、国内のみならず海外でも人気があって広く知られています。日本と世界各地の風景を描いた画集が数多く発刊され、画集や画文集によって内外の多くの人々を魅了しています。国際アンデルセン賞をはじめ、世界各国からの絵本に対する受賞歴も多く、紫綬褒章を受章し、菊池寛賞も受賞した安野光雅による肉筆の水彩画です。作品裏面には肉筆署名入りの謹呈札が貼付されています。

作品サイズ：15.5㎝×22.1㎝。額サイズ：26.0㎝×32.1㎝×2.5㎝。作品全体に軽い経年感はありますが傷みなどなく良好な状態です。額（前面にアクリル板あり）全体も経年感はありますが傷みなどなく良好な状態です。発送は佐川急便（送料着払い）とさせていただきます。

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安野光雅（あんの・みつまさ） 1926年～

画家、装幀家、絵本作家。文化功労者。1926（大正15）年、島根県鹿足郡島根県津和野町に生まれる。1940（昭和15）年、山口県立宇部工業学校に入学。1944年、宇部工業学校を繰り上げ卒業、住友鉱山に就職。1945年、応召。復員後の1946年、山口県徳山市で小学校の教員を務める。のち山口師範学校研究科を修了し、1949（昭和24）年に美術教員として上京。約10年間、三鷹市の三鷹市立第五小学校や明星学園、武蔵野市立第四小学校で教師を務めるかたわら、玉川学園出版部で本の装幀やイラストなどを手がける。二紀会に所属していたが1960年代に退会。35歳のときに教師を辞して絵描きとして自立。1968（昭和43）年、42歳のときに刊行された最初の絵本『ふしぎなえ』で絵本作家としてデビュー。その後、しだいに世界的評価が高まり、絵本が世界各国で翻訳。文学にも詳しく著作は多数あり、画家としても数多くの作品を発表し、司馬遼太郎の紀行文集『街道をゆく』の装画も担当。大阪府立国際児童文学館のシンボルマークも担当。2001年春、故郷の津和野町に「安野光雅美術館」が開館。2011年夏、神奈川近代文学館で「安野光雅の世界」展が開催。2015年夏、東京の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で「旅の風景　安野光雅　ヨーロッパ周遊旅行」展が開催。

【受賞歴】

1974年度芸術選奨新人賞。講談社出版文化賞。小学館絵画賞。ケイト・グリナウェイ賞特別賞。ブルックリン美術館賞。、ホーンブック賞。最も美しい50冊の本賞。1977年、BIBゴールデンアップル賞。1978年、1980年、ボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞。1984年、全業績に対して国際アンデルセン賞（国際児童図書評議会）受賞。1988年、紫綬褒章。2008年、菊池寛賞受賞。2012年、文化功労者。

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