戦後まもなく光風会の鬼頭鍋三郎、田村一男、森田元子らと「青季会」を結成し、日展発足とともに評議員となり、光風会と日展の常務理事を歴任。晩年には日本芸術院会員となり、勲三等瑞宝章を受章。「松の画家　新道繁」による4号の肉筆、真作保証作品。マチエールの重厚さと繊細な色彩感覚が一体化し、躍動感あふれる筆触が内に秘めた激しさをリズミカルに表現した秀作。画面右下のサインは読み取りにくいかと思いますが「Shigeru」です。

作品全体に軽い経年感はありますが傷みはなく良好な状態です。額（前面にガラスあり）全体に経年なりのヤケや汚れ感、部分的なアタリ傷やスレ傷などあります。また、共シールに破れ欠損があります。作品サイズ：33.5cm×24.5cm。額サイズ：55.0cm×44.5cm×5.0cm。なお、ご覧いただいている作品の色調は、実際の作品に近くなるよう調整しましたが、ひじょうに複雑な色調のため正確な再現は困難でした。また、個々人のモニターの種類や調整などによっても、実際の色調と微妙に異なるかもしれません。発送は佐川急便（送料着払い）とさせていただきます。

なお、商品説明に真作保証と記載のない作品は模写作品として出品しております。また、評価＝新規の方や評価に「落札者都合による落札拒否」の事歴が多い入札者は終了前に入札を削除いたします。また、海外へ転売するために落札する業者または落札代行業者の方とは取引きいたしません。落札終了後は取引メッセージを通じて連絡いたしますが、落札日から3日以内に落札手続きがない場合は次点の方を繰り上げさせていただきます。落札しておいて連絡も手続きもしない方は、ブラックリストに登録しますので、当方への入札は以後できなくなります。非常識な低い入札額で終了しそうな場合は、終了間際に出品を取り消しいたします。領収書は、発行いたしません。

新道繁（しんどう・しげる） 1907年～ 1981年

1907年、福井県板井郡三国町（現在の坂井市）に生まれる。1924年、東京府立工芸学校卒業。在学中から水彩画に親しみ、1925年の第6回帝展に水彩画「早春」が初入選。翌年の第7回帝展に油彩画「麗園」が連続入選。1934年、光風会会員。1941年から翌年にかけて、中支・北支を旅行。戦後も日展と光風会展を中心に制作発表を行う。1948年、光風会の同志・鬼頭鍋三郎、田村一男、森田元子らと青季会を結成し、展覧会を開催。1951年、日展審査員。1955年、女子美術大学講師。1958年、社団法人日展発足とともに評議員となり、同年の第1回展出品作「スペインの水売り」で文部大臣賞を受賞。ついで1960年の第3回日展で出品作「松」が日本芸術院賞を受賞。この頃から松をテーマにして制作に取り組み、「松の作者」として注目され始める。1969年、日展理事、1971年、光風会常務理事。1975年、日展常務理事。1977年、日本芸術院会員。1979年、勲三等瑞宝章受章。1981年、東京都板橋区の病院で死去。享年74歳。1990年、福井県立美術館で「新道繁回顧展―松の画家―」開催。

真作保証品につきましては、公的美術品鑑定機関により贋作と鑑定された場合のみ、1ヶ月以内でしたら当方で鑑定書類を精査したうえ、返品・返金に応じさせていただきます。ただし鑑定関連費用、返品送料、出品者が負担する落札システム利用料（落札金額から差し引かれる金額）は、すべて落札者様の負担になりますのでご承知おきください。以上の条件を了承できない方は、入札なさらないでください。