島武己さんが中城古窯研究所時代に作った陶コップです。後疵はありません。中城時代のコップにはサインがありません。本人箱書きの共箱と、印を押した御布が付属します。

口径 : 最大 9.2cm (外)
高さ : 最大 8.4cm

余談です。この作品も以前の出品同様、「琉球探訪」高城さん (故人) のコレクションから購入したものです。僕は、武己さんのコップをこれまで100点以上は見て触り、その内の20点ほど入手しているのですが、もちろんこの作品にも購入時の決め手があります。1番は「サイズ」。武己さんのコップの中でも最大級で、泡盛や焼酎の水割り・ソーダ割りだけでなく、冷茶やコーヒーなども自宅で気軽にたっぷりと楽しむにはこのくらいの方が便利ですが、意外にも武己さんの作品の中ではかなりのレアサイズなのです。2番目は「ブク(フクレ)」。正面上部の絶妙な位置に膨れたところがひとつあり、これが見どころイジリどころになっています。作品に感情移入したり飽きずに使えたりするのは、実はこんなポイントなんですよね。3番目は「窯変」。僕は「ブク」がある面を正面にしていますが、背面の方は明るく焼けていて、側面に掛けてグラデーションのように変化が見られます。武己さんの窯変は本当に美しいです。もちろん、肌が滑らかなのは言うまでもありません。インターネットで武己さんのコップを買い、ザラザラ肌にがっかりした人も多いと思いますが、それは武己さんが悪いのではなく・・

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