このバッグはまず傷だらけです。５０年余り生きた超巨大ポロサス鰐１匹を使い鞄ボディを面と底とマチを地続きにアルファベットのIの字でワンカットの展開図で切り出した思い切った構成となっております。
超巨大固体でしか出来ない荒業を贅沢に一つの鞄に落とし込みました。
老鰐なので傷だらけですが奇跡的に穴は避けることが出来、バッグに穴はございません。
銀面のタンパク質のハゲが多数見られ、シワや小傷も相まってヴィンテージのようなエイジング感、これぞ動物皮革の味に結晶していると思い至りバッグにすることにしました。（通常は傷は避けるため世の中に出回っているワニアイテムはつるっとした表情でどれも同じに見えてしまいます。量産のため仕方のないことですね）
老鰐の胴の一部の銀面に革の可塑性による収斂した箇所（でこぼこ）がありましたが、なんとかハンドルのライン上に並べて持ってくることでなんとかマッチさせました。（ハンドル付け根の下に波打った箇所があります。画像をご確認くださいませ。）
ライニングの内張りはせず、床に置いたとき、持った時にウロコのドレープによりワニ本来の表情を感じられるようになっており、軽量化にも貢献しております。
底板には内側にワニをもう一枚縫い合わせてありますのでしっかりと強度もございます。
木庭処理をしたワニ革と手縫いの麻糸のみで仕上げられた１００％天然仕上げです。はサイズは、開口部最大横幅４５センチ、底横幅３１センチ、底マチ幅１６センチ、底から開口部までの高さ２１センチ程度です。
ちょっとしたお出かけやセカンドトート、ゴルフや車でのお出かけの相棒にどうぞ。
この製品は多数の傷、ハゲなどございます。そういった点をご理解の上お求め下さいませ。